>>スタートアップメンバー一覧に戻る

有用な植物を育て、農+造園+ビオトープをみたす究極の庭を創る

道端 慶太郎 /  Keitaro Michihata ( 第2期 )
Future Garden  

事業概要

【事業内容】     
日本の有用な野生植物を育て、様々に活用しながら増やします。

1)幼少期の環境教育プログラムとして、校庭の空きスペースを用いた「空から蝶をよぶ場所づくり」を提供。
  ①幼稚園や学校周辺の生物調査(昆虫採集など)→②計画(目標の設定)→③施工→④観察・記録・考える→⑤レポートの作成→⑥発展(他の学年や学校との交流など)
   (※ 全行程を主に生徒が主体となって進め、それらを全面的にサポートする。)

2)「ベランダに空から蝶をよぶ!」ベランダや狭い空間で育てられる野生植物セットの販売や箱庭の施工
・「空から蝶をよぶ!」for 幼児教育・感性・癒し・
・「からめてみよう!つる植物」for 日除け、視線よけ、壁面ジャングル化計画
(その他・「どこでも里山」for 懐かしさ ・「四季の草花」for 季節感 など) 

3)庭を調査し、再デザインし、施工。(よりポジティブな状態に改変。)
 「蝶々を呼ぶ庭へ」「四季を感じる庭へ」「鳥を呼ぶ庭へ」「蛙・トンボの庭へ」「(つる植物からまりまくりの)ジャングルスネークガーデンへ」「食べられる野生植物の庭へ」「からだにいい庭へ」など。
  
4)  
・・・そしめざすのは、「パラダイス」な究極の庭づくり。
=「農(食糧生産)」+「造園(景観)」+「ビオトープ(生物多様性)」みたす場所。


【事業の目的】 
 幼少期に自然にじっくり触れ合う機会を与え、「好奇心」や「探究心」、成人してからの「人間関係能力」や「共生感」のある人々を育てること。
 そして、地球(地面)の有限さが見えてきた今、より有効な土地利用(質の高い場づくり)を行い、生物多様性を回復しつつ食糧自給率も上げ、生物資源に囲まれた豊かな社会を創ること。最終的な目標は、土木事業とコラボレーションして、ポジティブな改変をすること。
 「質の高い場づくり」とは、教育、感性、生物多様性、生物資源の生産、景観など多目的を満たせる場。
改変する際にどのような地形を造り、どこに何を植えるかがデザインでき、必要なパーツ(植物:野生~農作物まで)があれば、それらを兼ねた土地利用が可能!
※ここでの「デザイン」とは、「モノ、環境、行動まで含めて『ある目的』にとってよい形、仕組みになるよう計画すること」。を差す。(以下も同様。)

 

事業を始めたきっかけ

【生き物な幼少期→そのまま仕事に。→でも、社会の役にたってるの?】
 物心ついた時から、現在に至るまで野生動植物を追いかけ回して生きてきた。ずっとやってきた「野生生物調査」という仕事は大好きであったが、「社会の役に立っているのか」については、疑問に思っていた。
 社会の恩恵を受けているので、「自分の好きな事」で「社会の役に立つ事」をすべきだという考えに至った。

【直面した農業問題!→別の方法で解決に!】
 数年前、有機農業に取り組む人達と出会い、生ゴミなどの有機物を短期間で堆肥に変える技術を目の当たりにした。
 そして、それらの技術をなかなか広められない現状を聞き知るうちに、「食料生産」という、生存基盤を担ってくれている第一次産業を気にもとめないで、「珍しい野生生物を守る」ことだけが正しいと思って生きていた自身に気付いた。分断された社会の一部分の世界でしか生きていない自分に気付いた。

 彼らの農業を広めようといろいろ模索していた時に、農地の利用が難しいわりに、「地面と植物を使う」という点では同様の「庭づくり」が自由なことに気付いた。

 また、フィールドで野生生物を13年間調査し、日本の自然がとっても豊かで、ほうっておいても森になっていくめぐまれた場所であることを体感していた。野生の木の実をつまみ食いするのがとっても楽しいことも。

 そして娘が生まれ、「原体験としての、幼少期の野生生物とのかかわり」が成人してからの「共生感」や「人間関係能力」にとって大事なことを知った。私の幼少期を過ごした場所は今は住宅街になっており、特に都会では、その機会も減っていると確信。

 限られた地球上の一部を使うので、幼児教育、感性、生物多様性、造園、農、景観・・・など、できるだけ多機能な庭づくりを目指す。

【最後に】
 「植物の成長」にはどうしても時間がかかってしまうために、今すぐに!とはいきませんが、幼少期に野生生物と触れあう機会を提供し、動植物であふれる楽園を創ります。都市にも田舎にも。

ひとことメッセージ

「植物を育てる」というのは、長い年月がかかるため、簡単にはできないであろう庭づくりにチャレンジしています。
 有用な野生動植物やアグロフォレストリーの研究者、造園家の方々と連携して、究極の庭づくりを進めて生きたいと思っています。
 もし、ご興味がありましたら、ご連絡ください!

 

活動レポート

現在のところ、活動レポートはありません。

【事業カテゴリ】
2期生教育・こどもの健全育成環境保全・環境再生

【団体名/事業名】
Future Garden

【活動地域】
奈良

【プロフィール】
1975年、奈良生まれ。物心ついた時から生き物を探しまわって過ごす。(幼稚園では、ダンゴムシを愛しすぎて鼻につめて病院へ。昆虫の標本も作ってみたが、性格が雑なため、コレクターにはなれず。)
 中学・高校は、背が高くなりたくてバスケットボール部に所属。バスケに夢中になりすぎて、一瞬、生物の事を忘れる。それでも思い出し、北海道大学農学部を卒業後、1998年から環境コンサルタントとして、野生動植物の調査に従事。
 生物学者にも昆虫マニアにもならなかった(なれなかった)分、鳥瞰的な視野で自然環境家(野生生物に関わる仕事に携わる人々)を見れるようになった。
 「珍しい生物を守る」ことだけが正しいと思って生きてきたが、農業問題から、分断された社会の問題に出会った。
 「原体験としての生命の神秘に触れる機会の提供」、「生命活動の根幹である場づくりの提供」を通して持続可能で楽しい未来の一部になりたい。

【影響を受けたもの】
・出会ってきた野生動植物と出会ってきた人全部。
・バスケットボール(ボール自体にではなく、スポーツとして。特に全体を見る「ガード」という私のポジション。)

【座右の銘】
日々大切に、楽しく、創造的に生きる。/面白くいること。(理由:笑っている瞬間は人を幸せにしてるから)

【オフの過ごし方】
娘と散歩して未知の野生生物と遭遇させる。