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家事シェアリング

三木 智有 /  Tomoari Miki ( 第2期 )
NPO法人tadaima!  

事業概要

■10年後、20年後も「ただいま!」と帰りたくなる家庭を実現する

「仕事と家庭の両立」を各々の家庭がどのように行うのか、は今後ますます大きな社会課題になると考えています。
女性の社会進出、少子化による労働人口の減少などはこれまで「当たり前」とされていた「専業主婦と働く夫」と言う家庭モデルを「当たり前」ではなくしてきています。

これまでは家庭を担っていた女性の社会進出が促進されていけば、「仕事と家庭の両立」で苦しむ女性が増えていくことは目に見えて来ています。そのプレッシャーや不安は女性自身のあきらめや我慢、夫への不満、子どもへの余裕のない態度、自己嫌悪と悪循環を呼び、家庭に影響を及ぼしていきます。

こうした問題が一見何事も無く見える家庭の中に「帰りたくない」状況を生み出す要因となります。

この問題を未然に防ぎ、家族皆が笑顔でいられるためにNPO法人tadaima!では「夫婦がもっと協力し合って家族を笑顔にする」事業を行います。


■tadaima!の事業
【産後のための部屋づくりプログラム】(顧客に直接変化を与えるサービス)
妊娠、出産、産後のライフイベントはその後の家族の土台を決める大きなターニングポイントとなります。このタイミングで「夫婦のコミュニケーションを深める」「家事をシェアする」事でその後10年の家庭の土台が決まってきます。
このプログラムでは「産後のための部屋づくり」を通して上記の2つを夫婦に対して提供するプログラムになります。

【家事共有白書プロジェクト】(意識改革と家庭の実状研究リサーチ事業)
家庭内における日常的な役割分担が家庭に及ぼす影響は夫婦の信頼関係に大きな影響を与えます。ワークライフバランスを大切と考える人が増えている今、各々の家庭において上手くバランスをとるためにできる家庭面でのアプローチはなんなのか。
個々に対するヒアリングを通して、「現状を知り」「問題を知り」「解決策を考える」た めの調査を行い、白書として発表します。

 

事業を始めたきっかけ

【帰りたくない。家にいても居場所がない】

学生の頃からの僕の夢は「居心地のよい空間を創る」ことでした。
その想いから、インテリアコーディネーターとなり働いていた時に自分の周りにいる人達から聞こえてきた「悲鳴」でした。
インテリアの仕事をする中で、「家が決して一番居心地のよい場所」とは限らないと言うことを、目の当たりにしてきました。


【10年後、20年後も「ただいま!」って帰りたくなる家庭を増やしたい!】

家庭が居心地のよい空間になるためには、そこに住む「人」が信頼しあい、何かがあった時も支えあえる関係であること。
そんな当たり前のことが、10年後の「ただいま!」を実現するのだと思いました。


【次世代へ繋ぐ、これからの家庭のあり方】

今、多様化する働き方の中で、家庭のあり方やバランスが取れなくて悩み、苦しんでいる家庭があります。
従来の妻は家事育児、夫は仕事。と言う理想像と、現実の中で揺れ動いている。
そんな家庭の悲鳴のひとつが「帰りたくない」と言う人達を生み出しているのだと思います。

家庭の数だけ、家庭のあり方はある。
その土台となる夫婦が、自分たちなりに納得のいくパートナーシップを築いていくことで、仕事にも子育てにも家事にももっと余裕を持って向き合えるようになる。
家族に起こる様々な問題を、協力しながら乗り越えていけるようになる。

そうすることで初めて、自分たちの夢に向かっての選択肢を自由に選べるようになる。
そんな家庭が活き活きとした社会の実現を、tadaima!は目指しています。

ひとことメッセージ

「ただいま!」と言って帰りたくなる家庭を実現する。
この想いをかかげて活動を行なってまいりました。
しかし、家庭の「現状を知る」事ができていなかった2011年。100人へのヒアリング調査を行い家庭の「現状を知る」事と徹底的に向き合いました。

下は10代から、上は80代まで。様々な世代の様々な人達からお話しを伺いました。
その中で変わりつつある「家庭の理想像」を知り、普通の家庭の抱える色々な「課題」を聞きました。素晴らしい出来事も、悲しい出来事も共に過ごす家族。その核となっているのは夫婦であると、改めて知りました。

今、子育て世代はどのようにして家庭内のバランスを取れば良いのか迷っているように感じました。自分たちの親世代とは違う価値観を求められる一方、その価値観から抜けだせずに矛盾の中でフラストレーションを抱えています。

日本の家庭がこのフラストレーションから解放される事は、今後の社会における働き方にも大きく影響してきます。
これまでずっと議論ばかりが行われてきていた「家庭での役割分担」。この課題に具体的な解決策を提供する事ができればと考えています。

tadaima!では想いを同じくする方からの幅広いアドバイスやご意見を求めています!
また、共にこの課題に取り組み、少しでも家庭を良くしたいと願う人を探しています。
プロボノとして、アドバイザーとして、共に活動を応援して下さい!

 

活動レポート

現在のところ、活動レポートはありません。

【事業カテゴリ】
2期生ライフスタイル・食教育・こどもの健全育成

【団体名/事業名】
NPO法人tadaima!

【活動地域】
東京都

【ウェブサイト】
http://npotadaima.com/

【ブログ】
http://npotadaima.com/blog.html

【プロフィール】
大学卒業後、町田ひろ子インテリアアカデミーにてインテリアを学び、その後、設計事務所に就職。
2006年よりフリーランスのインテリアコーディネーターとして活動。
首都圏に建つ数々の新築マンションのご契約者様にインテリアコーディネートを提案。

2010年、兼ねてからの夢であった「住みやすい家を創る」ために
今までのように「物」にアプローチするのではなく「人」にアプローチするため、任意団体tadaima!を立ち上げる。

2011年、花王社会起業塾イニシアティブ2011に選出される。
法人化。特定非営利活動法人tadaima!となり活動中。

【影響を受けたもの】
風の歌を聴け(村上春樹)・人生の地図(高橋歩)・飯島奈美(フードコーディネーター)

【座右の銘】
人生の最高の楽しみの1つは、晩ごはんといい会話だね。

【オフの過ごし方】
ジョギング・料理・ミニホームパーティ!