>>スタートアップメンバー一覧に戻る

無垢家具を通して、風景を作る仕事です。

大島 正幸 /  Masayuki Oshima ( 第2期 )
木工房ようび  

事業概要

 日本の木に関わる仕事は衰退しています。
このままでは、木に関わる職人は近い将来絶滅の危機を向かえます。
それは、豊かな暮らしの道具が生まれる可能性、今まで受け継がれてきた技術、
これから職人を目指す若者の将来の可能性、
何より使う人の豊かな生活の可能性の全てを奪う事になります。
 本事業を通して、優れた木工製品を生み出し、
使う人に無垢の本物の家具に実際に触れて頂ける機会を増やしたい。
これから職人を目指す若者の現場を作りたい。

 良い仕事をしたら良い現場に恵まれる、
職人が職人らしく生きれる社会。
 そこから生み出される道具達で使う人の生活を豊かに彩り、
笑顔を増やしたい。
 結果として無垢材の道具という媒介が人と人を繋ぎ、それを真剣に楽しく推進していく事で、
今とこれからの暮らしが楽しくなり、森林も元気になる。
そして、振り返った時に受け継がれるべき道具と技術により、作り手と使い手双方の、数多の手による素敵な風景がある社会を目指したい。

 

事業を始めたきっかけ

 これからの職人の現場が無くなり、木に関わる職人が絶滅するという事を現場で感じたからです。
 私は、大学にて建築を学んだ後に、家具職人に弟子入りをしました。
2年間無給で技術修行をさせて頂き、
岐阜県の家具メーカーに職人として就職しました。
しかし、板材となった物から家具を生み出す以上のことを知り、
責任の持てる家具製作をしたいと考え、
岡山県西粟倉村という人口1600人、村の95%が森林という小さな村で、
木の道具を作らせて頂く事になりました。
そこでは、森にはえた木を伐採する現場、それを製材する現場、
木の道具になるために必要な人々と現場が、隣にあります。
森から生活の道具までを体験として知る木工職人として、
責任を持って、使い手に繋げて行きたい。

 しかし、だんだんと今まで見えなかったモノが見えてきました。
真剣に働いている職人さんほど、食えないようになって来ている。
何故だろうか。
本気で無垢の木で家具を作りたい若者ほど、現場から離れていく。
何故だろうか。
このままでは、受継がれた技術が途絶え無くなってしまう。
もっと、知って、触れてもらえる機会を増やし、
職人が職人らしく、対価を頂くために切磋琢磨できる現場を増やし、
生み出す物を媒介にして、人と繋がっていかなければ、
受継がれるべき物が途絶えてしまう。
「守られるべき技術」から「求められる技術」へ
現場から、将来の風景を築きたいと感じたから一歩を踏み出しました。

ひとことメッセージ

この事業は継続が大事
でも、同じことではなく、何が「求められる技術」なのかを、
考案、制作し、「人と人の間の仕事」を続ける事が大切。
活動に共感を頂ける方々と、繋がる事で、より素敵な風景を築きたいです。
よろしくお願い致します。

 

活動レポート

現在のところ、活動レポートはありません。

【事業カテゴリ】
2期生地域活性・街づくり文化・伝統・芸術・学術

【団体名/事業名】
木工房ようび

【活動地域】
岡山県 西粟倉村

【ウェブサイト】
http://www.youbi.me/

【ブログ】
http://youbinoyomeme.jugem.jp/

【プロフィール】
1980年 栃木県出身
2002年 金沢工業大学 建築学部卒業
2002年 木組み家具製作の工房に、無給で2年間の徒弟制度に入る
2004年 木組みの技術を学ぶ飛騨高山の家具メーカーに就職し、家具製作・家具設計に約4年半携わる。

山と暮らしをつなげる物作りを目指して、
拠点を岡山県西粟倉村という人口1600人、村の95%が森林という、
林業で過去栄えた小さな田舎に移り住み、
日々、無垢の木を刻みながら暮らしの道具を作り続けています。

2010年7月  「大工家具」(設計:木工房ようび)を納めたオフィスにて、日経オフィス特別賞を受賞
2011年2月 「NIPPON MONO ICHI 第6回」株式会社サカモトとのコラボ商品「ちゃぶだい」で準グランプリ受賞

【影響を受けたもの】
・「陰影礼賛(谷崎潤一郎:著)」 ・JH-509(H・J・ウェグナー) ・木を運ぶお爺ちゃんの姿

【座右の銘】
努力に勝る天才なし

【オフの過ごし方】
古道具・古民家訪問・絵画