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愛媛県の魅力情報を開発した愛媛素材の土産菓子に入れました。

泉谷 昇 /  Noboru Izumitani ( 第2期 )
おみやげコミッション  

事業概要

映画やテレビドラマ、コマーシャルなどの撮影支援を行う「フィルム・コミッション」活動の中で、蓄積された愛媛県の魅力情報をもっと発信したいと思い、愛媛県を訪れる旅行客に着目し、多くの人が買う「土産菓子」に魅力情報を組み込めばよいと思いました。

そこで、土産菓子に関心のあったパティシエやデザイナーと組み、今まで無かった「愛媛産の野菜などを使った土産菓子」の開発と魅力情報の両方を試作開発しました。

土産菓子の味は10種類の中から生地となるパイ菓子との相性などを考慮し3種類(さといも、ほうれん草、みかん)を選び、歯ごたえはパイとサクッと味付けにチョコを混ぜ、コスト的に絶妙な「ありそうでなかった」感触と味を作りました。

また、魅力情報は単なる「情報」に終えないために、配布する職場を想定し「てあそび」をキーワードに「ぬりえ」にしました。これにより、土産菓子との接点時間が従来の1分程度が、3分以上にのびました。

課題も見つかりました。
菓子メーカーではないので、今回は土産菓子に注力しましたが、今後は魅力情報を他の業種へ波及させることを計画しています。缶ビールやティッシュ箱、牛乳パックなどへ魅力情報を掲載させることで、全ての日用品が「土産化」されることに気づきました。

今回は試作でしたが、手応えは十分にあり、愛媛が職場でなる仕掛けを今後も続けていきます。

 

事業を始めたきっかけ

映画・映像作品の撮影誘致・支援のために愛媛県内を調査しました。ロケ候補地探しでは場所や建造物、シナリオの題材探しでは祭や風習、伝統工芸などを調べました。そして、訪問地では地元の方々と語らうことができました。しかし、その語らいの中で、毎日の生活の中で当たり前、ごく普通となってしまったのか、多くの方が地元の魅力に気づいていないことを知りました。

大変なことや時期もあったと思いますが、今日まで素敵な場所や眺め、伝統や文化があるのは、先人達のおかげであり、今の時代を生きる私たちには未来へ残す伝える役目があると感じました。
そこで、全く新しい事業では準備や経験が乏しく困難の連続と思い、自分の活動分野が活かせる手法はないかと考えた末に「お土産コミッション」は誕生しました。

「お土産コミッション」の活躍により、得られる効果は2つあります。
(1)愛媛に対し、(こんな素敵な場所があったのか?)(今まで知らなかった!)など、地域の魅力再発見・再評価を通し、愛媛県への愛着や誇りを実感できる「きっかけ」を創出します。
(2)お土産を渡された人は、(愛媛県ってこんな資源があるんだ!)(今度の旅行に計画しよう)など、愛媛へ興味関心を引きつける事ができます。

今までの経験や知識、技術を最大限に活かせば、多くの人の笑顔を想像でき、(私でも役に立てるんだ)という「醍醐味」を感じて、事業を始めました。

ひとことメッセージ

今回の事業は慣れぬことばかりで予期せぬことばかりでしたが、この事業の可能性を大いに感じることができました。この事業そのものを突き詰めていくことも、多岐に展開することもできることも分かりました。

また、協力者はいたものの、基本一人で全てを行っていたために、手間や時間を労した場面も多々あり、これらは現在活動しているNPOなどにも協力を依頼し、役割分担などをして展開していきます。

地域の魅力をどのように発信していくか?これは、愛媛県に限らずどの地域でも求められているものですが、単に絵はがきのようなモノではありふれて、数秒で忘れられてしまう。これを3分にのばすにはという課題が最も大変でしたが、コスト的にもアイデア的にも良い策が生まれたと思いました。引き続き、研究を重ね収益性のある事業に育てていきます。

 

活動レポート

現在のところ、活動レポートはありません。

【事業カテゴリ】
2期生地域活性・街づくり文化・伝統・芸術・学術

【団体名/事業名】
おみやげコミッション

【活動地域】
愛媛県

【ウェブサイト】
http://www.1455634.jp

【ブログ】
http://1455634.blogspot.com/

【プロフィール】
映画、映像作品の撮影誘致支援を行う「フィルム・コミッション」を02年から愛媛県で始め、これまでに「世界の中心で、愛をさけぶ」「HERO」「怪人二十面相・伝」「となり町戦争」「がんばっていきまっしょい」「坂の上の雲」など300本以上の映画、映像作品を支援してきました。
フィルム・コミッション活動を通し、ロケ地になった場所、建造物、文化、伝統工芸、そして人物など、愛媛には「魅力的な資源が豊富」ということを学び、知っていただこうと、こども達向けに創造力や表現力を育むワークショップを開催したり、にぎわい創出を目的にした「青空てづくり市」などをしてきましたが、これからは「県外へも愛媛が秘める魅力のPRが必要」と、今回の事業に発展しました。

【影響を受けたもの】
ニューヨークでの留学生活、こども達など

【座右の銘】
The best way to predict the future is to invent it.
(未来を予測する最善の方法は、それを作り出すこと)

【オフの過ごし方】
こども達と遊ぶ事(キャンプやワークショップをして、遊びまくります)、料理(冷蔵庫にある食材から献立を考えます!)、風呂