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チームスポーツを通じて若年層も参画したくなる新たな地域コミュニティを創出する。

石井 邦知 /  Kunitomo Ishii ( 第2期 )
ソーシャルスポーツコミュニティ  

事業概要

具体的な事業内容としては以下の3つです。
(1)異業種交流フットサル(平日夜・土日 月2回実施)
地域の産業という観点では、例えば伝統的な産業が縮小していたり、空き店舗がなかなか埋まらないという現象が起こっています。それは以前のような地域のつながりがなくなったことも要因の一つと考えられます。
そこで大人が気軽に参加しやすいと言われるフットサルを通じて、企業と企業や企業と顧客の距離が縮まり、地域産業衰退の予防や異業種間の新たなコラボレーションにもつながればと思います。また企業(店舗)対抗のフットサル大会を催し、各々の企業のコミュニティ化も促進していきます。
またフットサル交流と連動して、ビジネス関連勉強会なども開催する予定です。
 
(2)国際交流バレーボール(土日 月2回実施)
これから日本は人口減少社会に突入し、あらゆる分野で外国人の受け入れが今後さらに必要になってくることが予想されます。しかし現状では在住外国人が増えているにも関わらず交流する機会はあまり多いとは言えませんし、在住外国人が孤立するというケースも増えています。
そこで、外国人でも親しみが持てるであろうバレーボールを通じて、気軽に異文化交流ができる場をつくり、在住外国人の孤立予防や国内のグローバル人材の増加にもつながればと考えます。
またバレーボール交流と連動して、外国人の実態調査(インタビュー)なども今後行い、一般の方に向けた発信もしていきます。

(3)多世代交流リングビー&ダーカウ(月2回実施)
現在地域ではコミュニティが希薄化し、孤独死が増えていたり、子育て家庭の孤立という問題が新たに生まれています。これは近隣住民とのつながりがなくても日常的に生活を送れてしまうほど世の中が便利になったり、核家族化の進行により異世代との交流機会が減ったことも要因であると考えられます。
そこで公園で大人も子どもも気軽に楽しめるリングビーを通じて、多世代交流の機会を生み出し、地域内での孤立予防にもつながればと考えます。
また既存の地域団体と連携していくためのツールとしても今後活用していく予定です。

その他、SNSなどのwebメディアとの連動やプロスポーツ観戦ツアーを行う等、他の地域団体やスポーツ団体との連動も行っていきます。

 

事業を始めたきっかけ

地域づくりにおいては、大学時代の専攻からもこれまで頻繁に考える機会がありましたが、なかなか有効な打開策を自分で見い出すことはできませんでした。社会人になってからはこの分野の活動から離れましたが、一昨年地域イノベーター養成アカデミーに参加してみて、この数年間で新たな活動が生まれてきてはいるものの、少子高齢化対策を始めとして課題は多いですし、関わる人が一部に限られているということを痛感しました。
これに対してスポーツは、日常会話でスポーツを例えに説明することからもわかるように、より身近でわかりやすく、受け入れられやすい、親しみを感じやすいという性質を持ち、地域活性の有効な手段になり得るのではないかと感じています。
近年は企業スポーツが衰退し、Jリーグ(サッカー)のみならず独立リーグ(野球)やbjリーグ(バスケ)などの地域密着型プロスポーツチームが新たに立ちあがりましたが、今後は「するスポーツ」においても地域で受け皿をつくることが重要に思います。
例えば最近の子どもにおいては、塾などの習い事をする子どもが増えたり公園使用の規則が厳しくなったこと(ボール遊びは禁止など)により、集団で遊ぶ機会が減ってしまっています。今後はさらに少子化が進み、特に野球やサッカーと言ったチームスポーツをする環境はますます厳しくなると思われます。また自身も高校までは野球部に属していたものの、地域のつながりがなかったこともあり、その後は自然と気軽にスポーツできる環境はなくなってしまいましたし、実際20代・30代のスポーツ参加率が他の世代に比べて最も低いとも言われています。こうした状況に対し、誰もが気軽にスポーツ(特にチームスポーツ)を楽しめる環境が整備され、それをきっかけに新たなコミュニティが構築されていけば望ましいと考えます。
文部科学省推奨で現在、全国の市区町村では、”多種目多世代”がコンセプトの総合型地域スポーツクラブを設立する動きがありますが、会員数が伸び悩んだり運営の担い手がいないなどの問題を抱え、クラブが十分に機能していなかったり設立に至らない地域も多いという現状があります。ただ地域でのスポーツ環境を整備する必要性は今後さらに増えていくと思われますし、新たな切り口で考えることが重要と感じています。

ひとことメッセージ

自身は小さな頃からスポーツと社会現象を結び付けて考えることが好きであり、(スポーツと地域活動の)両方を体感してきた自分だからこそ担える、表現できることを追求していきたいと思っています。またスポーツの「人と交流しやすい」「エネルギーを生み出す」という要素を活かして新たな価値を生み出していきたいと思います。
スタッフや応援者は少しずつ増えてきてはいますが、まだまだ資源が足りておりませんので様々な形でご協力をよろしくお願い致します!(スタッフ募集などの詳細はホームページをご確認ください!)

 

活動レポート

1.異業種交流フットサル実施状況
【参加者】 15名前後(20~40代)、リピーターが半分くらい
【主な業種】スポーツビジネス、IT、保険、不動産、士業、コンサルティング、デザイナーなど
【参加者の感想・反応】
・何度も会う事によってより親しい関係になっていけるし、取引先を紹介していただくこともできる →実際に成約になったり、イベントに参加しあったりという動きも起きています! 
・(経営者にとっては)通常の異業種交流会とは異なり、運動から入る事で大変コミュニケーションが取りやすい
・(地域で働いている方にとっては)若い世代とビジネスの人脈をつくれる貴重な機会になっている 
・(学生にとっては)様々な業種の方から話を聞ける貴重な機会になっている 
・参加者の多くは、SNSユーザーのため刺激を受け、新たにSNSを始める動機が見つかった。
【コミュニケーションツール】
・Facebookグループ(現在約50名)
【今後の展開】
他団体主催のビジネス勉強会とも連携を図り、多様な交流形態をつくる。

2.リングビー&ダーカウ
【参加者】5名前後(20~40代)
【参加者の感想・反応】
・スポーツが苦手でも非常にやりやすい  ・思っていたよりもよい運動になる
・あたっても痛くないし公園という身近な場でできてよい
【今後の展開】
親子向けに絞って実施すると同時に、他団体の活動への導入を模索していく。

3.国際交流バレーボール
【参加者】15名前後(20~40代)、参加者の半分以上はリピーター
【属性】日本人と外国人の割合が3~4:1 
外国籍の方は、中国、韓国、アメリカ、フィリピン、マレーシア、オーストラリア など
【参加者の感想・反応】
・スポーツは国境の壁を越えて接しられることができる
・スポーツを通すとコミュニケーションがとりやすいし、心が通いやすい
・(日本人にとっては)ネイティブの方とお話でき、思わぬギャップがあることに気づき、知識だけでは得られないものを感じた。 
・(外国人にとっては)日本語を話すよい機会になっている。 
・(共通)国際交流というと飲み会形式のものが多く抵抗があったが、チームスポーツは健康的だし交流もしやすい。
【コミュニケーションツール】
・mixiコミュニティ(現在約40名が参加) 
【今後の展開】
外国人向けのインタビュー企画などを実施予定

---------------------------------------------------------------------------------【2012/02】

 

(1)異業種交流フットサル→月1~2回(1~2時間)、4月~計10回開催
【参加者】 10名前後(20~40代)、リピーターが半分くらい
【主な業種】スポーツビジネス、IT、保険、士業、コンサルティングなど
【参加者の感想・反応】
・運動から入る事で大変コミュニケーションが取りやすい
・何度も会う事によってより親しい関係になれて行くと思いますし、今回は前回から参
加された○○さんとの仲が深まり、○○(取引先)を紹介して頂けそうです。
→実際に成約になったり、イベントに参加しあったりという動きも起きている

(2)公園リングビー→9月~週1回(毎週日曜14時~16時)
【参加者】5名前後
【参加者の感想・反応】
・スポーツが苦手でも非常にやりやすい
・あたっても痛くないし公園という身近な場でできてよい

(3)国際交流バレーボール→月1~2回(土日2時間)、7月~計7回実施
【参加者】10名前後(20~40代)、リピーターが半分くらい
【属性】日本人と外国人の割合が5:1 
外国籍の方は、中国、タイ、フランス、アメリカ、マレーシア
【参加者の感想・反応】
・スポーツを通すと心が通いやすい  ・チームワークは親近感をもたらす
・スポーツで同じチームになると必然的にコミュニケーションがとれる
・ネイティブの方とお話でき、思わぬギャップがあることに気づき、知識だけでは得られないものを感じた。
【コミュニケーションツール】
・mixiコミュニティ 現在約30名が参加

---------------------------------------------------------------------------------【2011/11】
毎週日曜 リングビー
9月14日 フットサル
9月17日 バレーボール  実施
---------------------------------------------------------------------------------【2011/9】

 

フットサル・リングビー・バレーボールの新種のコミュニティ活動は徐々に人数も増えてきており、今後も継続的に行いつつ、新たな活動として企業や地域活動団体合同のフットサル交流祭を開催するなど、団体レベルでの交流も促進していきたいと考えています。

8月13日 バレーボール
8月19日 フットサル   実施
---------------------------------------------------------------------------------【2011/8】
これまでは、
ビジネスコミュニティづくり(主に起業家)のためにフットサル交流会を4・5月に1回ずつ実施、

また5月には一度「リングビー体験会」を実施し、公園広場を有効活用していくイメージや、大人と子供の新たな交流の場のイメージが実施前よりは明確になってきました。

今後も引き続きコミュニティ構築のための活動を行い、事業化への流れもさらに明確にしていきたいと思います。
---------------------------------------------------------------------------------【2011/5】

【事業カテゴリ】
2期生スポーツ地域活性・街づくり

【団体名/事業名】
ソーシャルスポーツコミュニティ

【活動地域】
埼玉県川口市

【ウェブサイト】
http://www.cupolasports.com/

【ブログ】
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kuniishii/

【プロフィール】
1982年生まれ。埼玉県立浦和高等学校を卒業、高校までは野球部に所属。筑波大学第三学群社会工学類(都市計画)に進み、大学では特に(学生と地域のNPOとをつなぐ)中間支援分野のNPO活動(主にイベントの企画や広報)に取り組む。そこでまちづくりやNPOという領域にもスポーツが存在することを知る。2006年より営業代行の会社に入社し、ITや人材、美容系などの様々なサービス業種の法人営業に従事。またプライベートでは、半年ほどミュージカルを経験する。2008年8月からは、主に大手企業の社会貢献部門のイベントの企画・運営業務を担う会社に転職。イベント業務の他、他社に出向して広報業務も経験する。その他の活動として、スポーツリレーブログ「スポーツプラネット」にてライター活動に参加したり、ETICの地域イノベーター養成アカデミーに参加することで、"スポーツを通じた地域づくり"というテーマを深める。

【影響を受けたもの】
プロ野球の野村克也監督の戦い方(他球団で戦力外になった何人もの選手を再生し、活躍させて優勝を遂げたのには非常に感銘を受け、弱者でも戦略を駆使して生き残ることができるのだと思っています。ちなみに中学と高校の野球部でも戦い方が似ていました)

【座右の銘】
努力は人を裏切らない

【オフの過ごし方】
国内外を問わず旅をするのが好きです。