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途上国向けのテクノロジーをラストマイルに届け、貧困削減を加速

中村 俊裕 /  Toshihiro Nakamura ( 第1期 )
コペルニク  

事業概要

コペルニクは、オンライン・マーケット・プレイスを通じてテクノロジーを所有する会社、途上国の市民団体、そして寄付者の3者をつなげ、テクノロジーをラストマイルに届け、貧困削減を加速させます。

具体的には、以下のステップでテクノロジーを届けます:

1: ウェブサイト上で、最新のテクノロジーを紹介します。
2: 現地の市民団体(NGOなど)が自分たちの活動地域で必要とされる製品を選び、資金集めのためにオンライン上で申し込みをします。
3: 審査後、コペルニクのウェブサイトにそのプロジェクトが掲載され、一般の方々が寄付をしたいプロジェクトを選ぶことができるようになります。テクノロジーは、仲介者を通すことなく、現地のNGOに直接届けられます。これによって、寄付のより多くが、テクノロジーの形でエンドユーザーに届きます。
4: 寄付者の方々には、その製品が現地の人々の暮らしにどのような影響を与えたか、報告をお送りします。

2012年1月現在、2010年2月にウェブサイトを立ち上げてから、既に11か国で41のプロジェクトを実行し、約62,000人の貧困層の方々の社会・経済効率性を向上させることができました。

アメリカの501(c)(3)NPO法人ですが、現在はインドネシアの活動のベースを移しました。2011年には日本にも事務局を設置。

 

事業を始めたきっかけ

国連を通じて、フィールドで開発援助の仕事に関わってきました。その中で、より効率的なことが出来るのではないかということに気づき始めました。

特に、開発援助の世界は、国連官僚、外交官などの一部の人たちが政策を決め、実行する傾向が強く、結果的に新しいアイデアが組み入れられにくく、結果としてイノベーションが起こっていないというのが現実です。また、途上国政府の能力が強化すれば、社会サービスが届けられるという前提自体に疑問を感じるようになりました。

そういった中、実は途上国向けサービス・テクノロジーのイノベーションはすごい勢いで起こっており、このダイナミズムと、クラウド・ファンディングという新な資金フローを組み合わせることによって、家庭レベルにダイレクトに革新的なソリューションを届けられるのではないかと考えるに至りました。

クラウド・ファンディングの先駆者である、グローバル・ギビングやKivaなどの成功も励みになり、起業をするに至りました。

ひとことメッセージ

コペルニクのプロジェクトを通じた、途上国向けのテクノロジーの成功、失敗事例、教訓などについての企業向けセミナー・研修も行っております。

また、日本でもコペルニクの活動を支援いただける様々なパートナーを募集しています!

企業パートナー: コペルニクプロジェクトへの寄付
個人: コペルニクプロジェクトへの寄付;コペルニク・フェローとしてプロジェクトのインパクト評価
NGO: 途上国でのテクノロジー普及のパートナー

お気軽にお声掛けください。(kopernik@kopernik.info)

 

活動レポート

現在のところ、活動レポートはありません。

【事業カテゴリ】
1期生国際協力・国際交流地域活性・街づくり

【団体名/事業名】
コペルニク

【活動地域】
アジア・アフリカ・中南米の途上国

【ウェブサイト】
http://kopernik.info/ja

【ブログ】
http://kopernik.info/ja/theblog

【プロフィール】
国連職員として、東ティモール、インドネシア、シエラレオネ、スイス、アメリカ本部に勤務。主にガバナンス改革・災害後の復興支援・援助の効率性・平和構築・国連改革とった分野に関わってきました。外資系コンサルティング会社にも勤めた経験あり。

その後コペルニクを立ち上げ、テクノロジーをラストマイルに届けることに奔走中。大阪大学国際公共政策研究科の招へい准教授も務める。

大学時代は体育会ラクロス部の主将。

【影響を受けたもの】
Poor Economics,
ラクロス
映画:「Happy」

【座右の銘】
まずはやってみる

【オフの過ごし方】
娘と遊ぶ、運動、インドネシア語の勉強