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日本全国の発達障がい児にオーダーメイドのマンツーマン療育を

小田 知宏 /  Tomohiro Oda ( 第1期 )
発達わんぱく会  

事業概要

日本全国の発達障害のある子どもが自分らしい豊かな人生を送れるように、幼児期の子どもにオーダーメイドのマンツーマン療育を実施する「こころとことばの教室 こっこ」を運営し、発達障害のある子どもに対する発達支援と、その親に対する子育て支援を提供します。

採算性確保のため、療育プログラムと運営システムを確立し、従来は1日1~2回が標準だった療育セッションを1日3~4回行います。そのため、療育プログラムは500段階に系統化することで準備や評価に掛ける時間を最小化します。また運営システムは、業務改善プログラムを導入して帳票類の最適化を行い、同時にIT化を進めることで、記録・打合せ・事務処理に掛ける時間を最小限にします。

直営の2店舗で事業モデルを確立した後は、地域のNPO等にノウハウを移植することで事業の全国展開を進め、日本全国の発達障がい児にオーダーメイドのマンツーマン療育を届けます。

 

事業を始めたきっかけ

私は子どもの頃、重度心身障がい者である叔母と同居していました。そのため障がい者を特別だとは思わず、一人の困っている人として支援したいとの考えを持っていました。

障害福祉の勉強をする中で、日本の子ども全体の6.3%が発達障害を抱えている事、虐待・いじめ・学級崩壊・不登校・引きこもり・ニートなどに発達障害が深く関わっている事、発達障害には早期療育の効果が高い事などを知りました。

しかし療育には大変なコストがかかるため、現状では大学や公的機関でわずかに実施されているにすぎません。さらに、特別支援教育が整っている小・中・高校に比べ、保育園・幼稚園ではほとんど療育の機会が用意されておらず、もっとも効果が高いと言われる幼児期に、療育を受ける機会がほとんどない現状を知りました。

私は株式会社コムスン障がい支援事業部長の時、小学生に集団療育を提供する療育施設を4ヶ所開設しました。この経験から、療育プログラムと運営システムを確立して療育セッションを1日3~4回行えば、民間でも幼児向けマンツーマン療育サービスを提供できると判断しました。このプランを実証し、事業モデルを全国のNPO等に移植して、日本の発達障がい児者の幸せに寄与したいと思います。

ひとことメッセージ

NPO法人発達わんぱく会は、ETIC.アントレプレナー・インターンシップ・プログラムに参加しています。

現在は社会人1名(男性・週5勤務)と、学生1名(女性・週2日勤務)が、インターン生としてスタッフと一緒に子どもの療育に取り組んでいます。

上記2名のインターン期間満了と、2店舗目出店に伴い、現在インターン生を募集中です。

募集人数 3名

月~土曜日の9-17時まで、教室の見学が可能です。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

http://www.etic.jp/archives/1526

 

活動レポート

毎月第3水曜日の13時30分から、音楽療法を行っています。

今回の音楽療法は刺激的で子どもたちをひきつけるものばかりでした。

流れてくる曲と一緒にシャボン玉や桜に見立てた花吹雪がどんどん降ってきます。
こころ、からだ、すべての力が新しい力に変わっていく感じ。
心地良い脱力感が全身を包みこみます。

子どもたちも全身で体験して、とってもいい顔をしていました。


毎月行なっています。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

【事業カテゴリ】
1期生医療・福祉・健康教育・こどもの健全育成

【団体名/事業名】
発達わんぱく会

【活動地域】
千葉県浦安市

【ウェブサイト】
http://www.wanpaku.org/

【ブログ】
http://ameblo.jp/odatomo/

【プロフィール】
1973年生まれ(37歳)。東京大学経済学部卒業後、株式会社丸紅を経て、株式会社コムスンに入社。関東支社長や障がい支援事業部長など、障害福祉に8年間携わりました。廃業に伴い株式会社コムスンを退職し、スターティア株式会社に勤務、上場企業の執行役員社長室長としてビジネス経験を積みました。障害福祉にかける情熱は衰えず、社会福祉士の資格を取得、スターティア株式会社を退職して2010年12月にNPO法人発達わんぱく会を設立、2011年3月より「こころとことばの教室 こっこ」を開設して、発達障害のある幼児にオーダーメイドのマンツーマン療育を提供しています。

【影響を受けたもの】
・「司馬遼太郎」「涼やかな目」の男になることが、私の人生の目標です。
・「釣りの師匠」釣った魚を家族に食べさせるために、手段にこだわらず釣果を残します。

【座右の銘】
「誠意」

【オフの過ごし方】
二人の娘(2歳と0歳)の子育てと、釣り新聞の購読