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外国人患者が日本で病気やけがをしても「困らない」スキルと知識を提供。

Tsuyumi Munro /  ( 第1期 )
Japan Healthcare Info.  

事業概要

ミッション:外国人患者≠支援されるべき弱者。患者自らが医療サービスに関する知識を身につけ、健康を守るよう意識改革を行う
事業内容:Japan Healthservice Info. プロジェクトとでは外国人患者が日本の医療サービスを理解し、利用するためのお手伝いプロジェクト。病気やけがをしても「困らない」スキルと知識を提供する。具体的なサービス内容はとして
1.多言語ポータルサイト:日本の医療サービスの説明、利用方法など http://japanhealthinfo.com/
2.出張ワークショップ:いざという時に困らないための知識提供
3.コンサルテーション:医療・行政機関への個別コーディネート業務(医療機関の紹介や予約、書類作成など)
を行う。 Theory of Change:もし、外国人患者に日本の医療サービスについてもっと理解してもらえれば、彼らは困った思いをすることなく、日本の医療に対する信頼を獲得し不適切なサービス利用が抑制され、日本人にとっても外国人にとっても健康を守り住みよい社会になる。

 

事業を始めたきっかけ

1.患者体験
企画者自身が慢性疾患を持っており、高校・大学の学生時代長期間通院した。患者になって間もないころは医療サービスの利用方法や医師とのコミュニケーションに疑問を持たなかった。しかし病気が良くならず、受け身の姿勢での治療では状況が変わらないことを実感。患者という立場から医療サービスや疾患について学ぶことの大切さとその結果を身をもって知った。

2.医療従事者・研究生活を経て、事業を志すようになるまで
大学で英語を専攻していたため、卒業後は英語講師として働く。しかし、20代半ばで別の慢性疾患にかかっていることが判明し、働きながらの治療生活を送る。この頃これまでの長い闘病生活を振り返り、学んできたことを活かしたいと考え社会福祉士の資格を取得し医療機関へ転職。
言葉と医療の問題へ関心をもったのは、外国人の夫が心臓発作を起こし手術をしたことがきっかけとなった。家族という立場から外国人にとって日本の医療サービスの利用しづらさについて目の当たりにした。さらにこのテーマに関して理解を深めたいと思い公衆衛生大学。
大学院での調査により、外国人患者の多くは基本的な医療サービスや日本の医療文化に関する知識が浅く、そのため健康を損なう恐れがあることがわかった。また、外国人患者の多くは私自身が患者であった頃と同じく、「相談」・「支援」というサービス形態を利用するのをためらっていることも判明した。そこで、私がこれまで培ってきた経験や学び、語学力を活かし外国人医療問題へ「困ったときの相談」という形態ではなく、「困らないようにするためのエンパワメント」事業に取り組みたいと思うようになった。

ひとことメッセージ

長期間に渡る闘病生活を経て、様々なリソースや人々の協力を得て病気を克服した原体験から、私の人生のミッションは「健康を守ること」です。これまでも仕事や研究、実践活動を通じてこのミッションを達成してきました。今後は事業展開というより広い形で、このミッションを実行していきたいと思います。

 

活動レポート

やっと長らくお待たせしたウェブサイトがオープンしました。
これまでのブログと異なり、多言語CMSで作成。徹底したリサーチと経験に基づき、ユーザー目線で作成しました。
ぜひぜひご覧ください。
http://japanhealthinfo.com/

このウエブサイトはただのサービス紹介にとどまらず、在日外国人から寄せられる医療や福祉サービスに関する基本的な情報がたくさん載っています。
困ったときに情報がすぐに探せるようになっており、便利なサイトです。ぜひお知り合いの方へご紹介下さい。また、JHIのサービスについても詳しく載っています。

今後はどんどんサイトを広げて会員を募集していきます。宜しくお願い致します。
---------------------------------------------------------------------------------【2011/9】
震災で外国人の方々が皆いなくなってしまった状況ですが、JHIでは出来ることをやって行こうというスタンスでHPの作成、充実に時間をかけています。

JHIのHPは単なる事業紹介のHPではなく、日本の医療サービスで外国人からのお問い合わせの多いものを徹底的に調べ掲載しているお役立ちサイトです。全て英語で書かれており、情報を「英語だから端折っていない」所がポイントです。
とくに、FAQの部分など、厳選した情報を載せています。

今は原稿の直しで掛りっきりです。秋から冬にかけて、外国人の方々が戻ってくることを願います。

---------------------------------------------------------------------------------【2011/8】

以前失敗したウェブサイト作成業務をもう一度見直し、ターゲットとする在日外国人により見てもらえるようなサイト作りを考案。
・テンプレートはwordpressに決定。海外のテンプレートを購入。カスタマイズ
・多言語対応CMS導入
・役に立つヘルスケアインフォメーションを沢山取り入れる
・基本的に90%は英語

目下、大急ぎで取りかかっています。

また、やっとですが相談業務とウェブ原稿の編集を担当していただけるスタッフが入りました。3か月の赤ちゃんを見ながら手伝って頂けます。嬉しいです。

---------------------------------------------------------------------------------【2011/7】

【事業カテゴリ】
1期生医療・福祉・健康

【団体名/事業名】
Japan Healthcare Info.

【活動地域】
東京都

【ウェブサイト】
http://japanhealthinfo.com/

【ブログ】
http://www.facebook.com/japanhealthcareinfo

【プロフィール】
社会福祉士。東京大学大学院医学部医学系研究科公共健康医学科を2010年3月に修了。
大学院では東大留学生を対象に、留学生・研究員のための医療情報サイトの作成を立案。東大学生企画コンテストにて優秀賞を受賞。ウェブサイトFind a Doctor now (http://www.findadoctornow.jp/)を作成、運営。
その後、公的機関での医療福祉相談員、外資系医療アシスタンス企業でのヘルスケアコーディネーターとして勤務。現在Japan Healthcare Info.プロジェクトのディレクター兼コーディネータ。

【影響を受けたもの】
マザーテレサ。私はクリスチャンではないですが、マザーテレサの言葉を読むと素直に感動してしまいます。また、マザーはその言葉と業績が見事に一致しており、尊敬しています。

【座右の銘】
あるがままを受け止め、なすべきことをしていくうちに道は開ける(ある患者さんが言っていた言葉です)

【オフの過ごし方】
仕事も好きですが、家事も好きなので家のお手入れをしたり、子どもと過ごしています。