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大切な人を亡くした時にその人が必要とするサポート

尾角 光美 /  Terumi Okaku ( 第1期 )
大切な人を亡くした人が必要なサポートを受けられる社会づくり・Live on  

事業概要

メインの事業対象を「遺児」にしぼることに決定。
日本中のどこにいても支援につながれることを目指し、全都道府県に遺児が
定期的につどえて、具体的な課題の解決に向けて相談できる場を創出していく。



【遺児100人リサーチ】で、課題となったポイントとその対処方法、その時ほしかったサポートについてヒアリングを行いまとめる。

↓  それを元に支援の形を固める

心のケア(グリーフケア)、学習支援、ソーシャルサポート(保護者、家庭の社会的問題の相談、専門家への橋渡し)のトータルなサポートを提供する場を全国に創出する。

↓  そのための土壌づくりとして

2012年〜 全国遺児支援キャラバン(仮称)

 東北の被災地を起点として全国に遺児の問題を社会化していくキャラバンを展開。
 「遺児支援」を車軸として行政、宗教者、葬儀社、教育関係者、グリーフケア、子どもの支援
 に関わるNPOなどをネットワーキング。

 

事業を始めたきっかけ

私自身が自殺で母を亡くした経験が原点。
何よりもサポートになったのは「ままに」支えてくれた友人たちだった。
喪失(グリーフ)を経験した人がありのままに、感じたままに、あれる場、関係性を大切にしたいと思ってきた。グリーフはかわいそうなものや否定されるべきものではなく、そこから「希望」が生まれてくることを大切にした「支援・サポート」があるのではないかと自ら活動を展開。

母の日が当たり前に「母を亡くした想いから生まれたもの」だと認知され、母を亡くしている人は涙ではなくて笑顔を、母が生きている人は改めて「今、生きている」ことを見つめられる母の日になることが夢。

いつ、どこで、どのような形で大事な人を亡くしたとしてもその人がその人なりに必要とするサポートがこの社会に存在し、そこに確実につながっていくような仕組みをつくりたい。アメリカでは宗教者、葬儀社、病院関係者が当たり前に「グリーフケア」へとつなげていく。日本にはコミュニティの中で、死者を弔い、遺された者たちがつながる文化があったはず。お寺のようないのちが呼吸する空間で、人がつどい、つながり、亡きいのちと共に生き続ける場をつくっていこうと思った。

ひとことメッセージ

人間の死亡率は?

100%。

私たちは必ず亡くなります。そして大切な人の死を経験します。

もし大切な人が亡くなったら、どんなサポートがほしいですか?

喪失、死別にふたをせずに、つながり、そこから希望を生み出す活動をしてきます。

「本当に大切なこと」を見つめる一歩に。すこしでも興味のある方はぜひ一度ご連絡ください。

 

活動レポート

石川のお寺で連続講座が開講しました!!

無事に 11月12日(金)「グリーフサポート連続講座」が石川県小松市の勝光寺さんでスタートしました!

申し込みはおかげさまで、ほぼ満員御礼状態でした。

地元の僧侶、坊守の方が中心ですが、開講日の前日に掲載された新聞を見て申し込まれたご遺族の方や葬儀社の若手社員の方が申し込んでくださいました。

この講座の目的は「地域に具体的なグリーフサポートを創出する」というところにあります。
わたしはサポートが産み落とされるのをお手伝いするべく【お産婆さん】として小松の地に足を運んでいます。

講座では

○セルフケア(自分を知る)
○ケア/サポートの態度と価値観
○ケア/サポートの基礎・専門的知識

の3つの要素を大事にしています。

安心して仲間になっていけるよう、第一講は「ハイポイントインタビュー」(またの名をヒーローインタビュー)を行いました。
「人生で一番輝いたとき」を互いにインタビューしあい、発表。
こしょばゆいながらにみなさんとても楽しみながら発表してくださいました。

ひとりひとりの輝きを聴き合う場はその場自体がとても美しい輝きを放っていました。
これから続く講座がたのしみです。

そして、最終的に大切な人を亡くしたときに支えある地域づくりができるようがんばります!

----------------------------------------------------------------【2010/11】

【事業カテゴリ】
1期生医療・福祉・健康教育・こどもの健全育成

【団体名/事業名】
大切な人を亡くした人が必要なサポートを受けられる社会づくり・Live on

【活動地域】
全国(特に関西、北陸、東京、宮城、福島)

【ウェブサイト】
http://www.mamani.org/

【ブログ】
http://blog.canpan.info/liveon/

【プロフィール】
19歳で母を自殺により亡くし、2004年あしなが育英会で病気、災害、自殺、テロ等により親をなくした遺児たちのグリーフケアに携わる。2006年から自殺予防や自死遺族のケアに関する講演活動開始。以来自治体、中高、大学などで講演や「いのちの教育」を続ける。京都JC主催の京都学生人間力大賞で「京都市長賞」受賞。2009年Live onを立ち上げ『102年目の母の日』(長崎出版)編著。母を亡くした人たちに母の日を届ける。同年、自殺で親を亡くした子どものケアを浄土宗第4回「共生・地域文化大賞」企画助成部門採択。石川県でお寺におけるグリーフサポート連続講座実施。2011年東京キワニスクラブ青少年教育賞最優秀賞受賞。東日本大震災により死別を経験された方に『大切な人をなくしたあなたへ』というグリーフケアの冊子とお香(京都・松栄堂協賛)を配布している。

【影響を受けたもの】
『海からの贈り物』

【座右の銘】
Festina Lente (ゆっくり急げ)

【オフの過ごし方】
ワークショップ、インタビュー