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側に居る大切な人を支えるためのうつ病予防教育・実践サポート

石井 綾華 /  Ayaka Ishii ( 第1期 )
特定非営利活動法人LightRing.  

事業概要

 ◎VISION
LightRing. はこれらが実現される社会を目指します。
1.心の健康に関して正しい知識や情報を共有し、先進的な取り組みに挑戦できる社会。
2.メンタルヘルスが隔離された病棟の中の問題ではなく日常的な課題であり、それに対する予防が重要であると認識され取り組まれている社会。 
3.メンタルヘルス分野のプライマリ・ケアが充実している社会                           
 ◎事業内容
・現在、精神疾患を抱え、病院等に通院/入院していない、
・日常生活は平常通り送れているが、周りに頼れるひとがおらず、対人関係に苦手意識が有る
・関東近郊に住む20代就労前男女
これらに当てはまる方、また当てはまる方を傍で支えたい方を対象にした『対人関係形成支援プログラム』                                   
ーー「友人」「家族」が自ら学び予防を実践することで、「自分」「傍に居る悩む20代」を支えるソーシャルサポート機能強化型「行動支援モデル」を提供しています。                        

◆lightring が提供する5ステップ◆
STEP1: 聴くトモ自体に打ち明けられる(ゴールは承認)
STEP2: 実生活で身近に相談できる関係を持てる(人間関係の整理)
STEP3: 自分自身を知る(ストレスの原因やリフレッシュの方法を理解)
STEP4: 自分自身が身近な人から頼られる人になる(他者理解で自分の肯定感を高める)
STEP5: プロ聴くトモになる(他者を支える力を持つ)

□心理学や精神医学から青年期の心の問題を学び、「傾聴」スキルと適切な社会資源に繋ぐ方法を体得する「聴くトモ養成講座」開講中。現在第2期養成講座修了。
□毎週 火曜・木曜・土曜 時間・場所自由指定可 1:1カフェ聴くトモ モデル運営。 
□1ヶ月メンター制 (短期間で集中的に対人関係の問題解決をしたい方向け)
■現在、STEP1.2.5サービスを展開、STEP3.4のサービス開発中 
聴くトモメンターと相談の上、自分を守り支援者として育つ、養成過程とコミュニティを提供しています。

 

事業を始めたきっかけ

父親のアルコール依存症とうつ病による死。
そして、自分自身の摂食障害経験という身近な実体験から、依存・うつというものが、死に直結する非常に危険な病であること、また誰もがなり得る病であることを強く実感しました。思っているよりも、ずっとすぐそばに「死」が待ち受けているのがこころの病の特徴です。

私はこの経験から、心の病は「社会」が生み出す弊害であることを強く認識してきました。自分ひとりの問題でも、家族だけの問題でもなく、人間関係が希薄化された、「社会構造」にも大きな問題があるのではと考え、危機感のもと自ら、解決策を事業として展開することを決意しました。

lightring.では現在、1つの仮説を立てています。
<こころの病で悩んでいる方々は、周りに存在を肯定してくれる存在がいれば、多くの場合、重症に至ることを防ぐことが出来る>

なぜなら、精神科病院の病院に行き、投薬治療のみをすることが必ずしも最良の回復(寛解)方法だと断言できないからです。こころの病の可能性がある方々は、「自分が精神病であることを認めたく無い」ため、唯一の解決行動となりうる通院さえも拒みます。精神科病院に行くことで、薬の処方の問題で病気の進行が助長されたり、自死を誘発されたりする可能性も孕んでいます。

病気になれば寛解までに時間と資金を大きく損失することになります。だからこそ、病気になる前に、より早期の段階から[じぶんのこころを守る対策や手段を持つこと」が大切です。そのためには、普段から、気軽に頼れるこころの寄りどころを持ち、前向きに安心して生き抜くことの出来る「社会的サポート」の存在が求められると考えます。

lightringは、専門家ではなくともこころの病の社会問題のために活躍できる居場所を創ること、
若者に「自分の環境は自分で創ることができる」ことを体験で伝えること、
例え、病を発症しても「敗北感」を感じる事無く病院へ向かえる環境を用意していきます。

「何かあれば、あの子に頼ることができる。よし、がんばろう。」

ひとりでも多くの若者がこんな風に思える、友人を持つ事で、社会適応への自信を取り戻し、前進の一歩を踏み出せる社会を実現していきます。

ひとことメッセージ

私たちlightringはこの緊急な社会問題の解決を目指し、精神科医、臨床心理士、精神保健福祉士、看護師などの専門家と、青年期のコミュニケーションに悩む若者の関係性づくりを支援する「こころの病予防モデル」を展開しています。

現在、マーケティング調査を基に、対象者、プロダクト、流通経路、価格設定のサービス設計を行う、経営本部スタッフ5名を募集しています。(社会人プロボノ優遇 ※学生可)

メンタルヘルス分野の発症予防に特化したスタートアップNPOで、新規事業開発に取り組んでみませんか?
青年期の若者が、対人関係の不安を解消し、友人という居場所を持つことは、生きる支援に繋がります。そして、一歩前に進めるようになる重要な成長にも繋がっていきます。あなたの経験や知識、能力、時間をこころの病発症予防に最大限に活かし、メンタルヘルスの未来を身近な支援から良くしていきたいと考える、新しい仲間を待っています。                                     

 

活動レポート

コミュニケーションコンシェルジュ(CC)ボランティア第1期生が誕生しました!

こころの病予防プロジェクトa.lightでは
1月から開始する「学生コミュニケーションコンサルタント(CC)ボランティア事業」実施に際して、
活躍できるスタッフを育成するため、「知識」と「実践」を兼ね備えられる研修を行いました。
選考試験(筆記・実技)を実施し、計6名のボランティアスタッフが誕生しました!
(※写真は4名のみですが、後日2名追加合格しました。)

●第一回研修日【知識・実技講座】
日時:12月19日(土)6時間
講師:臨床心理士 A・M先生
プロフェッショナルコーチK・I先生
テーマ:
【知識】カウンセリングの基礎・精神障害とは何か。
【実技】「聴く」姿勢とは。1:1のロールプレイング。

●第二回研修日【知識講座】
日時:12月23日(木)5時間
講師:臨床心理士 A・M先生
テーマ:パーソナリティ障害とは。インテークの方法。
自分では対応できない場合にすべきこと。

●第三回研修日【実技講座】
日時:12月25日(土)5時間
講師:プロフェッショナルコーチK・I先生
テーマ:傾聴→承認→共感の流れ。
自分の得意な「聴き方」の練習。
1:1の傾聴ロールプレイング。

1月24日よりプレ実践を開始し、2月2週目から正規サービスを開始して参ります!
ご興味のある方、話を聴いてもらいたいという方はぜひ、
@a_light_staffへご連絡ください!

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【事業カテゴリ】
1期生ライフスタイル・食医療・福祉・健康

【団体名/事業名】
特定非営利活動法人LightRing.

【活動地域】
東京都

【ウェブサイト】
http://www.alight-kikutomo.com/

【ブログ】
http://alightstaffblog.blog129.fc2.com/

【プロフィール】
[大学1年時]社会起業プロジェクトチームSOL営業統括責任者として、女子学生200名を集め社会起業家フォーラムを開催。営業では、1ヶ月で5社の経営者にプレゼンを行い、目標金額を10%超える資金を頂きました。
[大学2年時]東京大学教養学部自主ゼミ鈴木寛ゼミナールにて、医療班代表を務めました
日本の医療全体の根本に有る問題や社会構造について俯瞰的に学び、医療政策に関わる医師や精神医療に従事する医師、心理士、看護師、PSW等15名以上の方とお話させていただきました。インタビューや病院見学、当事者会訪問から精神医療の現状を包括的に理解しました。
[大学2年時、冬]こころの病予防事業a.lightを設立。Cofreetimeを開催し、年間計20回開催し累計50名に参加いただきました。
[大学3年時]NPO法人ETIC.SVM第1期選出。聴くトモ養成講座を開講し第1期5名合格。カフェ2店と提携し傾聴事業開始。
[大学4年時]第2期10名合格。イノベーショングラント第6期選出。

【影響を受けたもの】
父親、学生団体SOL.VOICE.の仲間、グラミン銀行、山口絵里子さん

【座右の銘】
一隅を照らす此れ即ち国宝なり

【オフの過ごし方】
電源のあるカフェ巡り。映画・ミュージカル鑑賞。