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光により前向きな生活実現をデザインしサポートする。

湯田 剛史 /  Takeshi Yuda ( 第3期 )
TREND OF LIGHT  

事業概要

【光に対する無知】
 住宅を建てる際、ハウスメーカーや照明メーカーの照明プランは1畳あたり○○Wと一定のルールが決められています。インテリアコーディネーターなど、住宅に照明を提案するプロ達はこうして決められたルールのもと、オーナーに対して提案する手法が一般的です。しかし、そこには消費者の「無知」が故に、必要とされている光の環境が実現されません。光に対する環境は人それぞれ全く違う為、それぞれに適した光の環境が必要なのです。また、「暗い」というクレームを回避する為に必要以上の明るさで提案するプロも居ると言われています。つまりは、本当に生活する為に、生きる為に必要な「光」が提供されていないのです。また、消費者達はその光に気付いていないのです。

【光の使い方を考える】
 日本人が作り上げてきた光との付き合い方。我々の祖先は生活に必要な光をあらゆる方法により手に入れたのです。例えば、「障子」は自然光を面で捉え、柔らかく部屋の奥へと光を届けてくれる。「行灯」は炎のチラツキをカバーし、光を柔らかくしたのです。また、庭に作られた「池」や「白い砂や石」。これは自然光を反射によって居住空間に取り込む為のアイデアでした。
このように、日本人は光との付き合い方に優れた民族でしたが、現在は「明るければそれで良い」という感覚が根付き、明るすぎる事にも気付いていませんでした。しかし東日本大震災による影響で計画停電が行われ、全国的に節電が浸透する中で、減灯が増え、「意外と悪くない!」、「この明るさが気持ちいい!」と感じる人が増えています。光に気付き始めたいまこそ、正しい光の環境を得る事が無駄な光を排除し、節電にも貢献するのです。

【生きる為に必要な「光」】
 光が、人の身体と密接な関係がある事は既に知られています。睡眠、ストレス、疾病など、その因果関係が研究されています。本来光は、人が生きる為に必要な要素である、水や空気と同じ存在なのです。しかし、生活における「光」の考え方の主流は電球の寿命や電気代、明るさのW数といったスペックで選ばれてしまう事がほとんどです。そこには、生態的なことは加味されず、生活者が本当に必要としている光の環境がほとんど実現されていません。

光に関して色々な側面での問題提起がなされますが、先ずは「光の存在に気づく」という事が重要で、本事業を通し幅広く訴えかけて行きます。

 

事業を始めたきっかけ

住宅を建てる際、住宅照明メーカーの照明計画は1畳あたり○○W(ワット)とルールが決められています。住宅に照明を提案するプロ達は一定のルールにのっとり、提案する手法が一般的です。また、「暗い」というクレームを回避する為に必要以上の明るさで提案するプロも居るようです。様々な原因がありますが、消費者の「光に対する無知」が故に、必要とされている光の環境が実現されていません。理想の光は、年齢や性別、体質など、人により違う為、それぞれに適した光の環境が必要です。医療的観点から見ても、片頭痛の原因として、その38%(約300万人)が光により誘発されているように、生体にも光は重要な役割を果たしています。また、東日本大震災による影響で計画停電が行われ、全国的に節電が浸透する中で、減灯が増え、「意外と悪くない!」、「この明るさが気持ちいい!」と感じる人が増えています。ただ、残念ながら、エコや省エネというキーワードの下にどこもかしこもLEDに切り替わっています。果たしてそれが正しいのでしょうか?本当に必要としている光の種類があるはずなのエス。光に気付き始めたいまこそ、正しい光の環境を得る事が無駄な光を排除し、結果的に節電にも貢献するのです。

ひとことメッセージ

日本建築は本来光を賢く取り入れる為に理にかなった構造になっていました。梅雨時期がありたい要が真横から入り込む日本の気候条件により軒は伸び、日を遮りました。しかし、日本人が本来持ち得た繊細な光への感覚により、庭に白い砂や石を敷き、池を作る事で反射の光を得る事に成功し、その光を障子と言う面で受ける事で柔らかく光を拡散させる術を見いだしたのです。漆や泊も光を反射させるエレメントとして活用されました。この日本人が持ち得た「光への感覚」を取り戻す事で、無駄な光に気付き、それを排除する事で節電や環境にも寄与するのです。

本事業は社会的ニーズが確立しておらず、潜在ニーズを引き出す事がはじめのミッションです。その為には、いかに一般消費者の元へ光の情報を届けるかが課題であり、それには「業界を超えた活動」が重要なポイントとなる為、企業や大学、各省庁や地方行政団体、業界内外の活動団体、個人などとの連携を図り、信念ある人達とともに仕事をし、そこに「感動」をたくさん作る。それを導く為のひとつが「光」です。

 

活動レポート

現在のところ、活動レポートはありません。

【事業カテゴリ】
3期生ライフスタイル・食文化・伝統・芸術・学術

【団体名/事業名】
TREND OF LIGHT

【活動地域】
日本

【ウェブサイト】
http://trendoflight.com/

【ブログ】
http://ameblo.jp/shii-angle/

【プロフィール】
北欧の照明器具と出会った事を契機に、照明業界を目指し、ルミナベッラ株式会社へ転職。営業として従事した後、東京マネージャーに就任。現在はブランドマーケティング統括マネージャーを兼務。2010年1月に「TREND OF LIGHT」を発足。光のサミット「光論会」のプロデュース、獨協医科大学協力のもと「光とカラダ」をテーマにしたプロジェクト。関東学院大学建築学科の学生達と海の家の建築プロジェクト。マザー・テレサ生誕100周年写真展のプロデュースなど、光を介し、幅広い活動を行う。また、誌面の監修や執筆、セミナー活動なども展開。2011年度横浜山手西洋館「花と器のハーモニー」初代グランプリアーティスト受賞。照明士(第SLC21194号)。

【影響を受けたもの】
星、剣道、野球、ビーチバレー、ルミナベッラ、小宮一慶氏の著書

【座右の銘】
自然体

【オフの過ごし方】
ビーチバレー、パーティー、美味しい食事、温泉、スポーツ観戦