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勉強難民を一掃する教育支援教材「モンスタークエスト」事業

林 幸弘 /  Yukihiro Hayashi ( 第3期 )
株式会社スターシャル教育研究所  

事業概要

1.定義
“勉強難民”とは、学習意欲が持てず、自らの学習に対しての自己管理能力が欠如している若者のことである。やる気がない、自分に自信が持てない等、学習に対しての意識が薄れており、「勉強」という単語を聞くだけで嫌になってしまったりし、さらに、学習自体を放棄してしまうケースも少なくない。こういった勉強難民が、現在、増加しつつある。

2.目的
「モンスタークエスト」というオリジナルで開発したゲーム形式の教育プログラムを使用し、それぞれの地域で子どもどうしが学び合うことを促進させていく。多くの子どもたちに「モンスタークエスト」を通じて、"学ぶ意欲"と"自分で課題を発見し、自ら考え、他者と協力しながら課題を解決していく力"を向上させ、「若者の就職難」や「若年層の労働問題」などの社会的課題を解決する。

3.対象
小学生(将来的には中学生や高校生、大学生、社会人にも適応できるプログラムにする)

4.「モンスタークエスト」の内容
RPG要素を含んだ教育支援教材「モンスタークエスト」プログラム
虎ノ門大学院の三谷宏治教授により、「モンスタークエスト」に対して以下の推薦を頂いた。
「勉強のできない子は間違うことを恐れ、問題自体を避けようとする。問題のできる子は授業時間が退屈である。『モンスタークエスト』はこの両方の問題を解決しうるものである。『見つける』ことは『解く』ことよりハードルが低く取り組みやすい。『教える』ことは『解く』ことよりハードルが高くより深い理解やコミュニケーション力の向上に役立つ。」

勉強難民を救うために大切なことは、子どもたちに以下の3点の習慣を身につけさせることである。
 1)わからないところがどこかわかる
 2)わからないことをほっとかない
 3)積極的にまわりに協力を求める

 

事業を始めたきっかけ

大学時代に、近所の空き部屋で、中高生を集めて勉強を教えていた。そこで様々な中高生の勉強を教えてきたが、学習に取り組む意欲が非常に低いということを感じ、勉強への敷居を下げるため、カフェを借りて、現役大学生によるアットホームな個別指導を実施した。それがスターシャル教育研究所の前身である「Study*Cafe」のはじまりだった。
しかし、学力を伸ばそうと丁寧に教えれば教えるほど、逆に生徒自らが課題や目標を見つける機会や、1つの課題を考え抜く機会を減らしていたと感じるようになった。与えられている問題だけをこなすだけで、自分で課題や目標を設定できず、自然と講師にそれを求めるようになっていた。また、困難な問題にぶち当たるとすぐに諦めて、答えを求めてしまうことも多く、問題や答えに対して疑ったり、疑問を持ったりすることがなく、入ってきた情報をそのまま鵜呑みにし丸暗記してテストにのぞむようになっていた。それにより、大学・高校でつまづき勉強嫌いになっているのではないかと考えた。
学習意欲が持てず、自らの学習に対しての自己管理能力が欠如しており、やる気がない、自分に自信が持てない等、学習に対しての意識が薄れており、「勉強」という単語を聞くだけで嫌になってしまったりし、さらに、学習自体を放棄してしまうケースも少なくない。こういった若者が、現在、増加しつつある。
「夜回り先生」として著名な水谷修先生は、学校をさぼっている中学生を見つけて話を聞いた話が記事に載っていた。読んでみたところ、その中学生が「小学校のころから勉強がわからないから、つまらないし、みっともない」と答えている。子どもたちは「わからない」ということが言えないまま、どんどん授業が進んで、学校へ行けなくなってしまうという現状が載っていた。
こうした子ども・若者の増加によって、学校への意欲が持てず、それが非行やいじめの原因にもなり、不登校や中退者の増加が、ひいては非正規雇用の拡大にもつながり、大きく経済的な損失を招き、日本の国際競争力の低下となってしまう。
文部科学省も、平成10年度からの学習指導要領の改訂で、基礎・基本を確実に身に付けさせ、自ら学び自ら考える力などの「生きる力」の育成を掲げ、総合学習の時間を設けて、学習意欲の向上に関して取り組んできたものの、こうした問題は解決していない。
これらの課題を解決するために事業化した。

ひとことメッセージ

世の中には無数の社会問題やニーズが存在する。
それらを1つ1つ解決していくのは、途方もないことのように思える。
しかし、1人でも多くの人が、自分が取り組むべき問題に気付き、 起業家精神を持って、仕事をすれば、 必ず多くの社会問題は解決していきます。
今、社会では変革(INNOVATION)が求められています。 こういう時代こそ、リーダーシップを発揮して、様々な社会問題に 取り組む人材が必要だと考えております。
起業家精神を持って働く人材を育てていくことが本事業の目的です。

一人でも多くの子ども・若者が、
「自分で課題を発見し、自ら考え抜き、いろいろな方々と協力しながら、それらの課題を解決していける人材」になるように日々努力します。

昨年7月に法人したばかりで、現在はどんどん業務拡大しております。
「教育」に対して熱い想いの方は、ぜひコラボしましょう!
インターンやボランティアなども募集しています。

 

活動レポート

現在のところ、活動レポートはありません。

【事業カテゴリ】
3期生就職・就労支援・キャリア教育教育・こどもの健全育成

【団体名/事業名】
株式会社スターシャル教育研究所

【活動地域】
愛知県名古屋市

【ウェブサイト】
http://sturcial.info/

【ブログ】
http://monsterquest.jimdo.com/

【プロフィール】
2005年 スポーツジムでスイミングコーチ
2006年 学会補助スタッフ(経営学会・経営工学会・実践経営学会)
バドミントンサークルの立ち上げ
オーストラリアにホームステイ留学
2007年 ITコンサルのベンチャー企業入社
2008年 インターンシップ(東京1ヶ月)
学習塾「精鋭塾」の立ち上げ
東京ビジネスプランコンテスト「KING2008」参加
卒論「連続的に新製品開発を行う中小企業に関する研究」
次席卒「経営工学会優秀学生賞」
2009年 カフェで学べる場「Study*Cafe」サービスを開始
2010年 通信制高校「代々木高校」を受託
 「キャンパスベンチャーグランプリ中部大会」ビジネス部門優勝
2011年 「キャンパスベンチャーグランプリ全国大会」審査委員会特別賞受賞

【影響を受けたもの】
カバン屋の社長、加藤雄一郎先生、KING2008、裁判、ドラゴンクエスト

【座右の銘】
飽くなき探究心

【オフの過ごし方】
登山、水泳、健美高炉、温泉