事業概要

ピルコンは日本の中絶件数が年間約22万件を超えることを問題意識とし、正しい性の知識の啓発を行うことで、「性に関する不幸をなくすこと」をミッションとする団体です。
若い世代が性のモラルを身に着け、中絶や性感染症など、無知からくる性に関する不幸がなくなる社会の実現をしたいと考えています。

そのミッションの実現のため、
①一般の人が気軽に楽しく性の知識や男女間のコミュニケーションスキルを身につけるイベントの企画・運営
②正しい性の知識を身につけられる検定事業
③カップルライフを向上させるグッズの開発・販売事業
を展開していきます。

将来的には、教育機関や地域と連動した性教育の取り組みや、中絶女性の心のケアなどにも広げていきたいと考えています。

 

事業を始めたきっかけ

学生時代、日本の中絶件数年間約22万件（出生数の約3分の１の件数/女性の約6人に1人、既婚女性の約4人に1人が経験している計算/その内、24歳未満の女性の件数は約10万件/中絶をした女性の3分の1は2回以上繰り返している） という事実を知り衝撃を受け、日本における避妊啓発に興味を抱いたのがきっかけです。

「若い世代」と同じ目線で避妊を啓発することにより、女性の性に関する不幸をなくすことができないか？と考え、慶應義塾大学在学中に、同じキャンパスに通う学生有志6人で「学生団体ピルコン」を立ち上げました。避妊啓発冊子の作成と配布、イベント・セミナーの開催などに精力的に取り組みましたが、「ボランティア活動」の域を越えられず、団体の活動は徐々に収束。

しかし社会人生活の中で、本当に自分が人生をかけて成し遂げたいこと、チャレンジしたいことは何か、と自問自答したところ、「継続的に成り立つビジネスとして、性教育を事業化することに挑戦したい」と考え、起業を決意するに至りました。
性をタブー視して、性の不幸を見て見ぬフリをする社会ではなく、この問題を社会全体が解決しようとする流れを作りたいと考えています。

ひとことメッセージ

こんな現状、知っていますか？
年間中絶件数は22万件。6人に1人の女性が経験し、その理由のほとんどは避妊の失敗です
夫婦の4割はセックスレス
不妊に悩むカップルは30万人
若者の性経験率が上がる一方で、正しい性の知識の学習機会が少ない

性の問題は確かにオープンに話しにくい話題ではありますが、人とのつながりを大切に過ごしたい、豊かな人生を過ごしたいと思う人が当たり前に正しい性の知識を身につけられる社会作りに貢献したいと思っています。

 

活動レポート

2月に男女の本音を探ることをテーマとした恋愛心理学を学ぶイベントを実施。男女約20名に参加いただき、恋愛という入り口からピルコンの活動に興味を持っていただく層やファンを広げた。
今後、3月はリプロダクティブヘルス関連の団体のギャザリングイベントの企画や、低用量ピルの入門セミナーなどを行い、イベント企画のコンテンツを増やす。

その一方で、ビジョン達成のための若者向けのPR戦略を詰めていきたい。

-----------------------------------------------------【2012/02】

ミッションを達成させるための具体的な施策として、主に、以下2点に集約。
●正しい性に関するWEBコンテンツ
●大学生～社会人3年目くらいまでの女性向けの、ライフプラン構築セミナー
ローンチに向け、産婦人科や製薬会社、NPO、フィナンシャルプランナーなどの専門家、
及びターゲットとなる20代女性にヒアリングをしながら、企画を進めた。

-----------------------------------------------------【2011/08】